字幕、翻訳についての考え方

まず、字幕や翻訳についての考え方です。

前提として

・機械は完璧ではない
・人も完璧ではない
・そもそも 100%正確じゃないと使えないのか…?

という点が挙げられます。

つまり完璧なものを求めていて、正確じゃないと使えないのだとしたら、おそらくこのツールは、あなたの求めている物ではないかもしれません。

でも、

・主体はあくまで「コミュニケーション」であり
 正確さが100%じゃないと使えないわけでない

ですよね。つまり、使う人の工夫や使い方次第では、有効に機能するような状況を作り出せます。現にそうやって使っている方も多くいらっしゃいます。

では、上手に使うとして、何が必要かというと、

・認識されやすい話し方
(活舌も大事ではありますが、実は語順も結構大事)
・「誤訳すら、笑いに変える技量」も時には必要
・音がとりやすい環境
 (ノイズが少ない環境、マイク、PC…)
・辞書を鍛える

という環境やスキルが必要です。機械がしらない単語、漢字がいくつもあるような「人名」、「地名」、ゲームの技名、カードの名前…一発で変換できないものはいくつもあります。

でも、辞書を作って覚えさせたり、話す語順を整えたり、言葉の出だしをすこし丁寧にするなど、ちょっと手を加えるだけで、表示される字幕はかなりレベルアップできます。

そもそも、リアルタイム翻訳は、相手とのコミュニケーションをとるためのツールなので、分からないことは聞き直す、伝わりにくい事は伝わりやすいように話す… そういう「道具任せにしない行動」が伴って、はじめて効果的に機能するものになります。

そして、エンターテインメントですから、字幕を相方、パートナーだと思って笑いに変える技量も時には必要でしょう。

海外の方からは、「字幕がつかなければ0%だが、字幕がつけば30%、50%・・・ 単語から意味を理解して、話に参加することができるようになります。」とコメントをもらっています。

自分がネイティブに話せればよいのでしょうが、難しいこともあるでしょう。ぜひこういう道具をうまくつかって、世界中の皆さんとコミュニケーションをとって、楽しい交流をしてきましょう!